説明
人口減少、ストック時代の賃貸住宅マーケット
新築請負プラスαのフィールドを開拓
2023年の建築着工統計調査報告によると、貸家は、前年比0.3%減の34万3894戸となり、3年ぶりに減少に転じた。2024年1月の持家が前年同月比11.0%減の1万4805戸と、26カ月連続で減少しているだけに、持家に比べて賃貸は、単身世帯数の増加などを背景に健闘しているとはいえ、やはり人口減少の影響は大きく、中長期的には厳しい市場環境は続くと見られている。こうした中で、ZEHなどの高性能化、都市部へのエリア戦略のシフトなどで建築請負事業を強化しつつ、リフォーム、管理サービスの拡充、さらに中古賃貸の買取再販など、ストック分野へ注力し、フィールドを拡大させ収益力を高めようとする動きが大手住宅メーカーを中心に活発化してきている。